<その50> 河 村 正 勝 ペタンク動画を視聴して感じたこと!? ペタンク動画でリヨン対クレルモンのトリプルス戦(Trophée des Villes 2019 - Lyon Clermont - Triplette 1/4e)を視聴して、試合内容や感じたことなどを概略的に纏めてみました。 ...
<その50>
河 村 正 勝
ペタンク動画を視聴して感じたこと!?
ペタンク動画でリヨン対クレルモンのトリプルス戦(Trophée des Villes 2019 - Lyon Clermont - Triplette 1/4e)を視聴して、試合内容や感じたことなどを概略的に纏めてみました。
試合に要した時間は約85分です。全メーヌ数は11メーヌですが、ビュットが移動したことにより3メーヌが無効で、得点に繋がったのは8メーヌです。この8メーヌでの投げられたビュットの平均距離は8.2mです。
全投球数(無効メーヌを含む)は、両チームで115球です。両チームでのポワンテ数は72球でポルテ数(ハーフ・ロブを含む)は58球(80.6%)です。この58球のうち着地後の転がりが50cm以内と思われる投球数は21球(36.2%)です。
ティールの成功率は、クレルモンチームが76.2%でリヨンチームより12.6ポイント上回っております。特に、9~11メーヌでのティール成功率は、クレルモンチームの5球/5球=100%対してリヨンチームは7球/10球=70%です。ティールの精度の高さが勝利要因の一つになっております。
7メーヌを終えてリヨンチーム6点、クレルモンチームが4点、この試合で流れを大きく変えたのは8メーヌです。リヨンチームの1球目のポイントボールに対し、クレルモンチームがポワンテ2球、ティール2球で対応するがポイントを取ることが出来ず、この難局に対して、手持ち2球のミリューが1球でビュットを弾き飛ばして無効メーヌとする。クレルモンチームは、これを契機にポワンテ力も発揮し9~11メーヌの各メーヌにおいて3得点を上げて13対6で勝利する。
我々が参加する大会での試合内容について、総じて言えることは、寄せがメインとなる「線のペタンク」の地上戦です。これに対し本戦は、ポルテ数(ハーフ・ロブを含む)58球、ティール数43球の合計101球(空中率約90.0%)が点から点へ空中を移動する「点のペタンク」の空中戦と言っても過言ではありません。個人的には、本戦選手との投球スキルのレベル差は言わずもがなですが、練習に精を出し、大会において「点のペタンク」を演じられるようになりたいものです。
感じたことは、8メーヌおいてクレルモンチームで1選手の交代があり、またビュットがコート外に出て無効メーヌとなる。9メーヌでは、サークルをビュットが元あったであろう位置に置かずに、ビュットがコートから出たと思われる場所にサークルを置いていることです。選手交代とサークルの置く場所について、A級審判員にお伺いした結果は次のとおりです。
選手交代については、画面から4名登録の大会と思われます。世界選手権やアジア選手権でもトリプルス戦は4名登録で、メーヌとメーヌの間に1回だけ選手交代することができます。一定の条件下でこれに当たるのが、日本でのねんりんピックになります。
サークルの場所については、昨年のアゼマ国際連盟会長のお話しでは、ビュットの位置にマーキングがありビュットの元の位置が特定できる場合は、その位置にサークルを置く。ビュットにマーキングがないなどの理由によりビュットの元の位置が特定できない時は、ビュットがコートから出たと思われる場所にサークルを置く、ということでした。世界選手権でも同様な扱いのようですが、日本では競技規則第12条3項によりビュットにマーキングすることが義務付けられていますので、ルールハンドブックP35のような扱いになっています。
8メーヌでビュットが撃たれて短辺を出る。9メーヌでのサークルの場所は、ビュットの元の位置が不明のためか、ビュットが短辺を通過した付近に置いている。日本では競技規則に則り、ビュットの元の位置にサークルを置きます。
ボールが着地する前に足がサークルから出て、審判員からイエローカードの提示を受けるシーンです。投げたボールが着地する前に足がサークルから出たり、地面から完全に離れないように注意しましょう。